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ふらっと徒然に。
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不自然な時期に一斉に行われた健康診断に首をかしげながらも、国の意向であるといわれてしまえば逆らうわけにもいかない。費用は国持ちだというのだし、どうせ深く考えても良く分らない。懐も痛くはないし、午前中で終わりその後は帰っても良いと告げられれば更に深く考える理由など見つからない。ぽっかりと空いた午後の時間になにをしようかなぁ。ラッキーだとうきうきしたまま、いわれるがままに健康診断を受けた。
 内容はひどく簡単で、採血と脳波測定。あとはよく分らない問診と、受けたこともない測定をされた。
 あれはなんだったんだろうか。全身によくわからないコードにつなげて、やはりよく分らない問診をここでもされた。意味がわからない。とにかく普通の健康診断ではないのは確かだった。政府は何がしたいんだ。そんな疑問と一緒に問われる良く分らない簡単な質問に、思ったことをそのまま告げて、解放されたあとは忘れた。
 覚えていたって仕方ない。きっと自分に関係ないのだから。
 その日の午後は家にすぐ帰り、積んでいた本やゲームを消化した。

***

「社長がお呼びです」
 最近雇われた、ちょっと天然な社長秘書の可愛らしい女性が、にっこりと笑って呼びに来た。
 入社してからそれなりの古株ではあるが、しかし人事部のヒラ社員をしている自分に、いまさらなんの用だというのだろうか。入社してしばらく、一人部署で社長と二人三脚をして仕事をしていた時期など随分と昔になる。本当、なぜ、一切の関わりがなくなった自分を呼ぶというのか。何か問題があれば人事部長を通じてお叱りがくるはずである。
 変だなぁ、なんて思いながら、仕切りもなにもない小さなオフィスから成長を遂げた、立派な社長室へと向かった。
「あぁ、よくきた」
 恰幅の良い、若い頃はさぞかしモテただろうと思う社長が、笑って出迎えてくれた。自分も笑い返す。
 そこまではいつも通り。
 ちらり、と上座の位置になる場所に座る人に目を向ける。
 来客中だったらしく、かっちりとしたスーツを着込んだ老人が座っていた。
 軽く会釈する。老人も無表情なまま、会釈を返してくれた。
 不思議に思いながら顔にはださず、手を招いて呼ぶ社長のすぐそばまでいく。社長が席を立つ。「座りなさい」「あ、はい」何事だ本当に。社長の座っていた場所に腰を下ろした。ソファーが沈む。
「それではあとはよろしくお願いいたします」
 おい社長何をいっていやがる。
「こちらは警視総監である■■■様だ。君に用があるとのことだ。詳しくはこの方から聞きなさい」
 警視総監。
 警視庁のトップではないか。
 そのことに目を丸くして、驚きすぎて名前が聞き取れなかった。
 社長は表面上にこやかに席を立つ。向けられる目には要約すると「お前大丈夫か」という感情が前面に出ていたが、社長はそれ以上は何も言わず退出してしまった。
 警視総監。なるほど。社長室が応接室へと早代わりするのも頷ける。
 表情を硬くしたまま、少し斜め前に座る警視総監へと目を向けた。
「単刀直入で言わせて頂きます」
「あ、はい」
 人生、終わったのかな。
 そんなことを思う。
「あなたは政府の行う特殊能力保有調査にて高い数値をだし、選抜された審神者です」
「は?」
「日本の過去を守って頂きたい」
 やはり、自分の平凡な人生は終わっていたらしい。




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刀/剣//乱///舞プレイ中です。
なのでついつい書いて見ました。社会人審神者です。まずは導入編~。
ここから短編形式に刀剣男士たちとの日常とか戦いを書いていければなーと思います。

推し刀剣たちは岩融(弁慶薙刀)と今剣(義経守り刀)、太郎次郎兄弟、左文字兄弟とかあのへんが好きです。左文字兄弟は完全なる支部と友達の影響ですけどね!太郎次郎は実際に一軍にいれていて愛着沸いてる感じです。へへ……。
結構なヘビー審神者です。
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